省吾さんと知る - 石油化学プラントの計装技術

石油化学プラントにおける計装技術について発信します。

自分の市場価値

▶就職や転職を行う時、年収(初任給等)の提示がる。

▶年収とは、「一年間の収入」の事である。

▶企業は、「あなたにはこれくらいお金を払う価値があると思う」と思ってこの年収を提示する。

▶という事は、自分の年収は、経済市場における自分の価値であろうか。

▶とすれば、どうすれば自分の価値を高められるだろうか?

▶上述したが、基本的に給料は企業側が決める事になる。という事は、企業側に自分の価値を感じてもらう必要がある。

▶例えば木彫りの熊を作ったとしよう。Aさんはこれを作るのに100時間掛けた、Bさんは50時間掛けたとする。この熊を店先に並べる時にどの様な売り文句を付けるか?

▶Aさんは「100時間掛けて作りました!」、Bさんは「和室にピッタリの置物です!」と売り文句を付けた。どちらが売れるだろうか?

▶経済市場はシビアである、製作のプロセスについては客は考慮してくれないだろう。客が見ているのは、その熊の「出来具合」と「価格」であり、その熊を買ったら幸せになれるかどうかだ。

▶つまり、Aさんの売り文句は、客からしてみれば、「あっそ」でおしまいである。

▶とすれば、我々はどうするべきか。仕事の生産性を高め、無駄な仕事を減らし、本当に意味のある仕事に集中する事だ。かつ、企業側のニーズを正しく認識しておく必要がある。

▶前述の例で、AさんはBさんより50時間多く制作時間を掛けている。もし、熊の出来栄えが同じであったとするなら、Aさんは制作時間を価格へ転嫁せざるを得ない。

▶人間には寿命があり、必ず死ぬ。その中で50時間を浪費してしまったのだ。もし自由な時間50時間を与えられたらAさんは何をしただろうか?ゆっくり休暇が取れたかもしれない。

▶価値をうまく生み出す事は、人々の幸せにも繋がることなのだ。

▶例えば、ホテルに泊まる事を考えてみよう、1泊1万円のビジネスホテルだ。部屋に入った時に、「おお、一万円の割には綺麗で広くて良いホテルだ。」と思うか、「一万円も払ったのに、小汚い部屋だな。」と思うかでは雲泥の差がある。

▶企業もおそらく同じ事を考えている。「給料20万円の割に見事な働きぶりだ。」と思うのか、「給料20万円も払っているのに働きが悪いな。」と思うかで差がある。我々が目指すのはもちろん前者であろう。

▶すなわち、給料として支払うお金<その人が生み出す価値、となった時、企業は心の底から「ありがとう!今後もよろしく頼むね!」と感謝してくれる訳だ。後々の昇給昇格にも繋がるだろう。